不眠症
代表的な睡眠障害の1つで、約10人に1人が不眠症の診断基準を満たすといわれております。夜間の不眠症状に加え、日中の不調を伴います。
不眠症状
- 寝付けない(入眠困難)
- 途中で起きてしまう(中途覚醒)
- 早く目が醒めてしまう(早朝覚醒)
日中の症状
- 睡眠に対する不安や不満
- 疲労感、倦怠感
- 注意力、集中力、記憶力の低下
- 仕事や学業などのパフォーマンスの低下
- 気分がすぐれない、イライラする
- 日中の眠気
- 行動面の問題(攻撃的になったり、衝動的になる)
- やる気や自発性の低下
- ミスや事故が増える
当院での治療内容
当クリニックでは、患者さん一人ひとりの原因やライフスタイルに合わせた治療を行います。
睡眠衛生指導
睡眠の質を高めるための生活習慣のアドバイスを行います。朝に太陽の光を浴びること、規則正しい食事をとること、就寝前のスマホ使用を控えることなどが基本となります。
不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)
睡眠に対する誤ったこだわりや信念、不適切な睡眠習慣を修正していく心理療法です。
薬物療法
必要に応じて、睡眠薬を用いた治療を行います。近年は安全性の高い「オレキシン受容体拮抗薬」や「メラトニン受容体作動薬」が主流となっており、当院でもこれらの薬剤を用いた治療を行っております。
よくある質問
A. 近年発売されたオレキシン受容体薬やメラトニン受容体作動薬などの睡眠薬は安全性が高く、依存性がないと考えられております。症状が安定してきたら、医師の指導のもとで計画的に薬の量を減らし、最終的には薬なしで眠れる状態を目指します。従来型のベンゾジアゼピン受容体作動薬は長期使用によって身体依存(からだが薬に慣れてしまう)を形成し、お薬を止めるのが難しくなる場合があります。そのため、ベンゾジアゼピン受容体作動薬を服用する際は可能な範囲内で、短期間の服用を目指します。
A. アルコールは睡眠の質を著しく低下させるため、睡眠に対して逆効果です。お酒を飲むと寝付きは良くなりますが、数時間で効果が切れると眠りが浅くなり、中途覚醒の原因になります。また、毎日飲み続けると耐性がつき、さらに量が増えてしまうリスクもあります。そのため、快眠のためには「寝酒」は避けてください。
A. 睡眠の「時間の短さ」だけで不眠症と診断されるわけではありません。適切な睡眠時間には個人差があります。たとえ4〜5時間しか眠れなくても、日中にスッキリと活動できていれば問題ありません。逆に、8時間眠っていても日中に激しい眠気や疲労感がある場合は、治療が必要な不眠症(あるいは別の睡眠障害)の可能性があります。
